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他校の文化祭4

何も悪いことしていないのにこの仕打ち。
悔しくて涙が出た。

周りの人は楽しそうにライブで盛り上がっていて
それが余計に追い討ちをかける。

もう帰りたい……。
何してるんだろ、私。

最初から嫌な予感がしていたのに
やっぱり来なければよかった……。


来たことを後悔しながら、優香にメールを打った。

『ちょっと体調が良くないみたいなので
悪いんだけど、先に帰るね。』


ストラップをなくした携帯は
啓太との繋がりを失ったように寂しさを纏う。


楽しそうな人たちを横目に
涙を滲ませながら校門を出ると
突然電話が鳴った。

「もしもし美咲?大丈夫??」

通話になってすぐに話し出す優香。
しかも周りが煩いからか
スピーカーから聞こえる声がいつも以上に大きい。

「うん。ごめんね。ちょっとお腹が痛くて…。」
生理痛だと言って誤魔化した。

「ほんとに?何かあった??」

「ううん。何もないから、気にせず楽しんで!」

声のトーンから優香は何かを察し
私のことをすごく心配してくれたけれど
この日を心待にしていた優香の楽しみを
私が奪うことは出来ない。

「ん…、分かったけど
また帰ったらメールするから。ね?」

「うん…。」

そう言って優香と電話を切った。



今すぐ啓太に会いたい。
会って、大事な思い出のストラップが
壊れてしまったことを話したい。


そう思っていると、今度はメールを受信した。


『友達に誘われて今Y校に来てるけど
美咲たちもまだいる?』


相手は啓太だった。



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