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記事一覧

先生の過去

そして、期末テストが始まり数日かけて副教科を含めた全てが終わった。しばらく職員室や準備室には立ち入り禁止だったこともあり、先生と挨拶を交わすことぐらいしかなかった。職員室以外立ち入り禁止が解けた今特に用なんてないのに、先生に会いたかった。しかも、数学が快調に解答できたので浮き足立ったまま別館へ向かっていると、早坂先生が前から歩いてきた。私は軽く会釈してすれ違う。「あっそうだ、青山さん。」名前を呼ば...

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進路調査

期末試験前に行われる進路志望調査書に私は文系の大学へ進みたいので、文系特進志望と書いて提出した。私達の学校は2年生から文系と理数系に分かれその中でも国公立や難関私立を目指すものは成績順でそれぞれの特進コースへ進める。そして、特進はクラスも担任も2年間変わらない。「ねー美咲はやっぱり文特なの?」「私に理数なんて無理だしね……。」優香の夢は医療系なので、理数志望。お互い同じクラスになりたいと思っていても...

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先生との距離

翌日の放課後。準備室へ顔を出しに行った。「このままもう少し復習すれば青山もいい点取れるんじゃないか?」「私ぜーったい95点越えてみせますから!」「その気合い、何お願いされるか怖いな……。でもまあその勢いで頑張れよ!」「……先生?」「ん?」「そのペン、私に下さい!!」「これ??」先生が私の似顔絵を書いた時に使っていた黒いシャーペン。「交換でもいいです。」先生のペンなら運気が上がる気がしてどうしても欲しいと...

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先生と先生

啓太と別れてからは先生に宣言した通り勉強に打ち込んだ。ある日の放課後。どうしても分からない問題があったので、準備室を訪れたのに珍しく先生は不在だった。仕方なく職員室を覗いてみた。でもやっぱりいない……。「伊藤先生を探してるの?」声を掛けてくれたのは1組の担任で、国語科の早坂まゆみ先生。「…はい。」「今から1年の学年会議なの。何か伝えておこうか?」「いえ、急ぎじゃないので、また明日にでも。」「そう?」...

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別れのとき

「ハルの言う通り今は後悔しかない。……でも、もうちゃんと終わりにしないとな。美咲を傷つけてしまったこと、本当に悪いと思ってる。ごめん。」私はその言葉に、頷くだけで精一杯だった。啓太と出会えて、恋をして初めての人が啓太だったことも全て事実だから。どうして上手くいかなかったのかは私にも分からない。でも、これ以上続けるのは無理って事だけはハッキリしている。「美咲、今までありがとな。」「私の方こそありがとう...

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