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記事一覧

先生にとっての私

「先生。…私、先生に迷惑ばかり掛けて手のかかる生徒でごめんなさい。」「…もしかして、あの時話してたことやっぱり聞こえてたのか?」「……。」「確かに青山は俺にとって手のかかる生徒だよ。だから1番気にかけているつもりなんだけどな。」「…そうなんですか??」先生は自分の髪をぐしゃぐしゃと掻いた。「別に分かんなくてもいーよ。でも、青山と一緒のペアになれて楽しかった。相当怖がりだってこともよく分かったし。」そう言...

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間接キス

宿舎の寝るところは男女別々の大部屋。先生は布団を敷いて私をそこに寝かせると、自販機でお茶を買ってきてくれた。「ほら飲んで。」「ありがとうございます。」体を起こして、カラカラだった喉を一気に潤す。「はぁ〜冷たくて気持ちいい。……先生は?」「俺はいい。」そう言ったけれど、飲んでいたボトルを先生の方へへ差し出すと、少し躊躇った先生は何も言わず流し込んだ。「少しは落ち着いた?」「はい…すいません。」「いいか...

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結局リタイア

いつ何が出てくるか分からないから先生と話なんてしている余裕はない。4つめのポイント。理科室に来る頃には、喉はカラカラな上、体全身変な汗をかいていた。そして理科室の定番、人体模型。静かに整列していて気味が悪い。それでもこれは何か起こるって予測できるのにその1つがガタガタと動いた瞬間「ギャーーー!!!」私は悲鳴と共に、先生の背中に隠れるように体を密着させた。「大丈夫だって。」でも、もう先生は私を茶化し...

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距離が縮まる

1階のトイレの前。その異様な佇まいに、どうしても足が動かない。「ほら、ここ。」「ここって言われても、無理無理無理!!」奥にあるスタンプを押さないといけないらしいけど、入口だけでもう十分。「行かないのか?」「先生が行ってきて下さい。お願いします。」裾を離すと先生が歩き出したのでそれも耐えられず慌てて呼び止めた。「先生待って!!やっぱり置いてかないで下さい!!」腕を掴んで先生と一緒に恐る恐るポイントへ...

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不気味な学校

簡単な説明を聞いたあと、本館のスタート地点へ移動する。今回人数合わせに参加させられたという先生。「青山はこういうの好き?」「……苦手です。」ペンライトのような小さな懐中電灯とコースを示した地図を渡されると、先生がそれを受け取っていよいよスタート。一気に緊張と恐怖が押し寄せる。「ほら、青山行くぞ。」「……はい。」足がすくむ。「…大丈夫か?」「……大丈夫じゃなかったらリタイアしてもいいですか?」「ハハッ、そ...

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